今回は、赤ちゃんの頭の形が首がすわったあとにもどってくることについてお話しします。赤ちゃんの頭の形が少しゆがんでいると心配になる方も多いかもしれませんが、実は首がすわったあとに形が自然と整ってくるケースが多いのです。今回は、赤ちゃんの頭の形がどのように回復するのか、いくつかの研究を交えて解説します。


研究結果から見る赤ちゃんの頭の形の回復

  1. 正常発達児における頭の形の発達
    300人の乳児を対象に、出生から4歳までの頭と首の形状を測定した研究があります。これによると、首がすわることで頭の形が自然と整うケースが多いと報告されています。特に、生後数ヶ月の段階で多少ゆがみが見られる場合でも、首の筋肉が発達し、姿勢制御が向上するとともに、頭の形も徐々に改善されていく傾向がありました (Schneider et al., 1986)

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  2. 頭位保持と頭の形の関係
    新生児期には、頭を右に向ける傾向が多く見られましたが、これも筋力の発達とともに左右のバランスが取れるようになり、頭の形の左右差が減少することが確認されています。これは、首の筋肉が強化され、頭を中立に保つ力が高まるためです (Rönnqvist & Hopkins, 1998)

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  3. 発達性斜頭症の予防
    乳児の頭の形を改善するために、圧力を分散させる特別な枕を使った研究では、適切なサポートが頭の形の改善に寄与することが確認されました。特に、仰向けで寝かせる習慣がある場合でも、首がすわり、自由に頭を動かせるようになると、自然と頭の形が整うことが多いです (Öhman, 2013)

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院長コメント👨‍⚕️

赤ちゃんの頭の形が少し気になっても、あまり心配しすぎないでください。赤ちゃんの頭の形は、成長の過程で自然と整ってくることが多いのです。焦らずに、赤ちゃんの成長を楽しみながら見守ってあげましょう!

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