赤ちゃんの日焼けと日光浴のちょうどいいバランス

こんにちは!今日は 赤ちゃんにとって「健康の味方」でもあり「注意も必要」な太陽の光についてお話しします。日光はビタミンDをつくる大切な源ですが、強すぎれば日焼けや皮膚へのダメージにつながります。では、どうすればいいのでしょうか?


研究でわかったこと

  • 日光浴はビタミンDを増やすが、時間と範囲がカギ
    デリーの研究では、赤ちゃんを 午後10時〜15時の間に週30分、体の40%ほど露出して日光浴させると、十分なビタミンD濃度が得られると報告されています (Meena et al., 2017)
  • 日焼けリスクも無視できない
    一方で、赤ちゃんや幼児は皮膚がデリケートなので、紫外線を浴びすぎることは注意が必要です。
  • 少ない時間でも効果あり
    古い報告ですが、赤ちゃんは「週30分おむつ姿で日光浴」または「2時間、衣服を着た状態で帽子なし」で、血中ビタミンDを維持できると示されています (Mimouni, 1992)

バランスのとり方

  1. 時間帯を工夫
    午前10時〜午後3時が効率的。ただし真夏は 5〜10分程度から始めましょう。
  2. 服装で調整
    帽子で顔を守り、腕や足を少し出すだけで十分。
  3. 直射日光を避ける工夫
    木陰やベビーカーの日よけを使えば、紫外線をやわらげながら効果的に浴びられます。
  4. 毎日の積み重ね
    長時間ではなく、短時間をこまめに。毎日の少しずつが大切です。
  5. 窓越しは効果なし
    紫外線Bはガラスで遮られるため、窓際の日向ぼっこでは意味がありません。

院長コメント👨‍⚕️

太陽との付き合い方は、日本の夏の風物詩「金魚すくい」に似ています。長く網を水につけすぎると破れてしまうけれど、タイミングを見計らえばかわいい金魚をすくえる。

赤ちゃんの日光浴も同じで、やりすぎれば日焼けのリスク、でも ちょうどいい加減であればビタミンDという健康の金魚をすくえるのです。

短い時間でも「本物の光」を浴びること。その積み重ねが、赤ちゃんの強い骨と笑顔を育ててくれます。

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