生後半年まではママの免疫バリアで赤ちゃんを守る!
こんにちは!今日は、赤ちゃんが生後半年までどのようにママの免疫に守られているのかについて、科学的な視点を交えながらお話しします。これを読んだら「なるほど!」と思うこと間違いなしですよ!
赤ちゃんを守る「ママ由来の免疫」の秘密
まず、いくつかの研究から赤ちゃんと免疫の関係を見てみましょう。
- 胎盤を通じての免疫移行
赤ちゃんはママのお腹の中で、胎盤を通じて「IgG抗体」という免疫成分を受け取ります。この抗体は、特定の病原体に対する防御を提供します。研究によると、こうした抗体は新生児期から生後数ヶ月にわたって赤ちゃんを感染症から守る働きをすることが分かっています (Albrecht et al., 2021)。
📖 - 授乳による追加の免疫サポート
母乳にも免疫成分が含まれており、生後数ヶ月間は赤ちゃんの免疫力を補完します。例えば、特定の母乳成分が赤ちゃんの腸内環境を整えることで、病気への抵抗力を高める可能性が示唆されています (Wieringa et al., 2010)。
📖 - 「パッシブ免疫」の作用
ママの抗体は赤ちゃんの体内で一定期間、感染症を防ぐ「バリア」として機能します。ただし、その効果は時間とともに薄れていき、生後6ヶ月ごろには次第に消失してしまいます (Leuridan et al., 2011)。
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どうして免疫がなくなるの?
赤ちゃんが生まれてから成長する間に、自分自身の免疫システムを構築します。しかし、最初の半年間はママからもらった免疫に頼っている状態です。この「パッシブ免疫」が失われていくタイミングが、生後6ヶ月ごろ。そのため、この時期を迎える前にワクチン接種や栄養管理で赤ちゃんの免疫をサポートすることが大切です (Gall, 2003)。
院長コメント👨⚕️
「免疫はまるで松尾芭蕉の俳句みたいなもの?」
赤ちゃんの最初の免疫は、まさに俳句の「季語」のようなものです。季語がその俳句の季節感を決めるように、ママからの免疫は赤ちゃんの健康を守る基本的な「枠組み」を作ります。しかし俳句と違い、免疫はやがて消えていくもの。だからこそ、親として、適切なタイミングでサポートを追加することが必要なんですね!
健康なスタートは生涯の宝物です。赤ちゃんの免疫を理解して、日々のケアをしっかりしていきましょう!