リンゴ病(伝染性紅斑)は二度かからない?抗体の調べ方
こんにちは!今回は、特に子どもに多い病気「リンゴ病(正式名:伝染性紅斑)」についてお話しします。この病気、二度かからないってよく聞きますよね?それって本当なのか、そしてどうやって抗体を調べるのかを解説していきます。
論文が教えるリンゴ病の秘密
まず、リンゴ病を引き起こす「ヒトパルボウイルスB19」についての研究をいくつか紹介します。
- 免疫と再感染
多くの研究によると、リンゴ病に一度感染すると、体内に抗体が作られ、再感染を防ぐと言われています。例えば、健康な免疫系を持つ人では、一度感染するとB19に特異的なIgG抗体が生涯にわたって残り、再感染のリスクはほぼゼロに近いという報告があります (van Elsacker-Niele & Kroes, 1999)。
📖 - 抗体の持続性
他の研究でも、感染後に生成される抗体(特にIgG)が長期間持続することが確認されています。これにより、免疫記憶が保持され、再び感染することは極めてまれだとされています (Heegaard & Brown, 2002)。
📖 - 例外的なケース
ただし、免疫力が低下している場合や特殊な医療状況下では、再感染や持続感染のリスクが増加する場合もあります (Ang et al., 1997)。
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抗体の調べ方(自費診療)
リンゴ病の抗体検査は、血液を採取して行います。一般的な方法は以下の通りです:
- IgM抗体の検出
IgM抗体は急性感染の際に現れます。感染しているかどうかを知りたい場合に用いられます。 - IgG抗体の検出
IgG抗体は過去の感染歴を示します。この抗体が存在する場合、再感染の心配はほぼありません。
検査は当院でも可能です、必要に応じてご相談ください。
検査は自費診療(8000円)となります。予めご了承ください。
院長コメント👨⚕️
抗体は「家の守護神」
さて、抗体ってまるで家を守る侍のようなものです。一度敵(ウイルス)が侵入してくると、その侍は刀を研ぎ澄まし、次の襲撃に備えます。おかげで、次に同じ敵が来ても、あっという間に撃退してくれるんですね。
歴史の例でいうと、日本の城下町にある「防火林」に似ています。この林は、城を火災から守るために植えられたものですが、一度作られると長い年月をかけて城を守り続けます。同じように、一度できた抗体も、私たちの体を長い間守ってくれるわけです。
リンゴ病に一度かかったら、次は安心!ただ、抗体がいるかどうかは検査で確認できますから、気になる方はぜひ相談してくださいね。