皆さま、こんにちは。
今冬、地域でも「水痘(みずぼうそう)」の流行が報告されています。
「子どもの病気の定番」と思われがちですが、正しい知識と早めの対処が、お子さんの回復を大きく左右します。
本日は、最新の医学研究を踏まえつつ、潜伏期間や治療の考え方も含めて解説いたします。


📚 最新の研究から見る水痘の現状

🧒 感染の中心は未就学児

ロシアの疫学研究によると、水痘は依然として3〜6歳の未就学児に多く、ワクチン接種率の低さが感染拡大の要因のひとつとされています。
(Afonina & Mikheeva, 2020)

💉 ワクチンの有効性

オーストラリアなどで行われた臨床研究では、ワクチン接種により発症率が大幅に減少し、感染しても軽症で済むことが確認されています。
とくに曝露後3日以内に接種した場合には、感染を防げる可能性が高まります。
(Macartney et al., 2014)


🦠 水痘の基本を押さえよう

⏳ 潜伏期間と感染力

水痘の潜伏期間はおおよそ10〜21日(平均14日)
発疹が出る1〜2日前から感染力があり、すべての発疹がかさぶたになるまで感染が続きます。
集団生活では、この「発疹前感染期」に注意が必要です。

🤒 症状の経過

  • 発熱・倦怠感 → 小さな赤い発疹 → 水疱 → かさぶた化
    発疹は頭部や体幹から出はじめ、数日間にわたって段階的に現れます。
    かゆみを伴うため、掻き壊しによる二次感染(とびひなど)にも注意が必要です。

抗ウイルス薬の使用

重症化リスクのあるお子さん(免疫抑制状態・慢性疾患あり・思春期以降など)には、
抗ウイルス薬の投与が推奨されます。
早期の投与で、症状や発疹数の軽減が期待できます。


💉 ワクチン接種の再確認

日本では、1歳時からあわせて2回接種が推奨されています。
2回の接種によって抗体価がより安定し、長期的な免疫が得られます。
母子手帳をご確認のうえ、接種漏れがないかチェックしておきましょう。


👨‍⚕️院長コメント

古今東西、健康を守る行動には「先手必勝」の知恵が宿っています。
たとえば平安時代の陰陽師・安倍晴明は、星の運行を読み、災いを未然に防ぐ術を持っていました。
現代の私たちにとって、その“星読み”は、まさにワクチン接種や早期対応なのです。

病気の流れを先読みし、少し早く動くこと。
それが、子どもたちの未来を守る最良の行動だと私は思います。

どうぞ皆さまも、晴明のように一歩先の予防で、この流行期を健やかにお過ごしください。

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