こんにちは!
今日はよくあるご相談、「赤ちゃんがまぶしがるけど、大丈夫?」というテーマについてお話しします。
結論から言うと… ほとんどの場合は心配ありません!

論文から見る「まぶしがり赤ちゃん」、その理由は?
まず、いくつかの医学論文をもとに、赤ちゃんが光に敏感な理由を見てみましょう!
- 赤ちゃんの目はまだまだ未完成!
生まれて間もない赤ちゃんは、網膜や視神経がまだ発達途中。とくに青い光など短波長の光には強く反応してしまう傾向があります。これは成長とともに落ち着いていきます(Moskowitz-Cook, 1979)。 - 「寝起き」や「眠たいとき」は光がつらい…大人と一緒です!
NICUでの観察研究では、赤ちゃんの睡眠・覚醒リズムが整っていないうちは、光への反応が強くなることがあるとされています(Faez et al., 2024)。これは「眠たいときに部屋の電気がついたらまぶしい!」という大人と同じですね。
📖 - 目のずれ(斜視)があると、まぶしさを感じやすいことも。
これはちょっと注意が必要ですが、間欠性外斜視のお子さんは、ピントがうまく合わずに光を不快に感じやすい傾向があります。でも、多くは成長とともに改善し、必要な場合には眼科で適切にフォローできます(Chung et al., 2013)。
📖 - まれなケースでは脳の異常が関係することも。
とはいえ、これらはかなり稀な例。光過敏が唯一の症状で、重い病気が見つかるのは非常にまれです(Mueller & Wilhelm, 2015)。
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院長コメント:「まぶしい」は、成長中の証!
赤ちゃんが「まぶしいよ~」と目をしかめる姿、見たことありますか?
あれって、まるで「発育中です!準備中!」って言ってるみたいで、なんだか可愛いですよね。
私の好きな音楽の例えで言うと――
クラシックの大作曲家・モーツァルトだって、小さい頃は音に敏感だったとか。赤ちゃんも、光という「刺激」に対して繊細なセンサーを持ってるのかもしれません。
ほとんどの場合、それは 一時的な成長の証。
「まぶしい!」という表情も、やがてニッコリ笑顔に変わっていきますよ。
もちろん、心配なときはお気軽にクリニックへ。
「心配しすぎなくて大丈夫」と言ってもらえるだけで、ホッとすること、ありますよね!