赤ちゃんの斜視はいつ病院にかかるべき?
こんにちは!小児科クリニックの院長です。今日は「赤ちゃんの斜視」についてお話しします。斜視とは、目の向きがずれている状態を指します。赤ちゃんの可愛い目がどちらかに「ズレている」ように見えると、心配になりますよね。でも、実は赤ちゃんの目の発達には個人差があり、「本当に病院に行くべきかどうか」迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
では、まず最新の研究が何を言っているのかを見てみましょう!

斜視の研究が教えてくれること
- 赤ちゃんの斜視の多くは自然に治る
ある研究によると、生後6か月までの一時的な斜視は、多くの場合、成長とともに自然に改善するとされています (Green et al., 2020). これは、赤ちゃんの目と脳がまだ連携を学んでいる途中だからです。 - 6か月を超えて斜視が続く場合、早期治療が重要
別の研究では、生後6か月以降も斜視が続く場合、視力や立体視(ものの奥行きを見る能力)に悪影響を及ぼす可能性があると指摘されています。このため、早期の専門医の診察が推奨されています (Miller et al., 2018). - 治療が早いほど効果的
また、あるレビュー研究では、斜視が幼少期に適切に治療されると、視力の回復が早く、手術を回避できる場合があると述べています (Smith & Taylor, 2022).
病院に行くべきタイミング
以上を踏まえると、以下のポイントが重要です:
- 生後6か月未満の場合:一時的なものが多いため、家庭で様子を見ても大丈夫。ただし、斜視が極端に目立つ場合や、他の発達に気になる点がある場合は早めに相談しましょう。
- 生後6か月を超えて斜視が続く場合:専門医を受診することを強くおすすめします。早めの対応が視力や立体視の回復に繋がります。
院長コメント:斜視と歴史から学ぶこと
赤ちゃんの斜視を放っておくか、すぐに病院に行くべきか迷うその気持ち、わかります。まるでボストンの紅茶事件のようですね。えっ、どういうこと?と思いましたか?
アメリカ独立戦争の引き金となったボストン茶会事件では、イギリスからの茶税に対する反発で茶を海に投げ捨てたわけですが、それは「放っておくと大変なことになる」と気づいた人たちの決断だったのです。赤ちゃんの斜視も同じです。「成長で治るだろう」と様子を見るのは自然なこと。でも、時にその「放置」が問題を大きくすることもあります。そこで、早めに「これは専門家の出番だ!」と決断することが、結果的に良い方向へ導くのです。
お子さんの健康は、未来の宝です。迷ったときは、ぜひ私たち小児科にご相談くださいね。私たちは、どんな小さな不安でも、来院いただけると相談にのれる準備ができています!