こどもの風邪(急性上気道炎)はほとんどがウイルス感染症ですが、🍀溶連菌は細菌感染症であり抗菌薬による治療が必要🍀です。
💊抗菌薬を正しく服用することが大切💊です。熱は1-2日でおさまることが多いですが、抗菌薬を飲みきらないとリウマチ熱という厄介な合併症が出現することがあるので注意が必要です。
ちなみに、昨今テレビで紹介されている劇症型溶血性レンサ球菌感染症、いわゆる人食いバクテリアの起炎菌でもありますが、子供で起きることは少ないものですのでご安心ください。(主に30歳以上が注意!)
溶連菌感染症とは?
溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)は、喉に感染する細菌の一種による病気です。
特に2歳から10歳に多く、潜伏期間は2-5日です。
症状
・喉の痛み
・熱
・頭痛
・お腹の痛み
・発疹(時には赤い小さな発疹が全身に出ることも)
治療
溶連菌感染症は、抗菌薬で治療することができます。医師のアドバイスに従って、薬を最後までしっかりと飲み切ることが大切です。
登園の目安
抗生物質を飲み始めてから24時間が経ち、熱が下がり、元気が戻れば登園できます。登園許可証が求められることがあります。当院ではいつでも発行可能です。
👨⚕️院長コメント
•治療を始めると痒み増加!?
抗菌薬治療によって掻痒感のある発疹が強くなることがあります。これは薬疹ではなく、溶連菌が退治されることで毒素(Dick毒素)がばらまかれ、皮膚症状が悪化したためです。心配しすぎる必要はありませんが辛いようであればご受診をお勧めします。
•治療後の顔のむくみに注意!
稀に2-4週間後に急性腎炎となる例があります。顔のむくみから始まることが多くわかりやすいため、受診をお勧めします。以前は尿検査がを行っていた時代がありましたが、いまは必須ではありません。発症自体が低い確率ですので、全例の尿検査は必要ないこととなっています。それよりもご家庭で顔やあしのむくみが出ることに注意してみていただけたらと思います。
当院で出来るサポートは全力で行っていきます。気楽にご相談および受診ください。