こんにちは🍀
今日は乳児と卵アレルギーの関係についてお話しします👨⚕
卵アレルギーは乳児湿疹のある子に注意
当院ではつるつるすべすべ肌に全力サポート!👶
卵アレルギーは赤ちゃんのもつ主なアレルギーの一つです。特に湿疹(アトピー性皮膚炎)を持つ赤ちゃんは、卵アレルギーになるリスクが高いことがわかっています。皮膚バリアがうまくできていないため皮膚から食物(アレルゲン)を繰り返し取り入れることで体が敵だとと勘違いしてしまうことが発症の機序のひとつになっていると考えられています。
そういうことから当院では赤ちゃんのお肌に注意をしてみています。つるつるすべすべ肌を目指すことが、見た目はよくなる上に、アレルギー発症も予防できます。またかゆみがないのでゆっくり寝てくれるという成長発達上のメリットもあります。
卵アレルギーのリスクを減らす方法は?
最近の研究で、このリスクを減らす方法が分かってきました。
一つ目のポイントは、早い段階で少しずつ卵を与えることです。4〜5ヶ月の赤ちゃんに少量の加熱卵を与えると、1歳になるまでに卵アレルギーになるリスクが大幅に減ることが分かってきました。この方法では、加熱卵を少しずつ増やしながら湿疹の治療も同時に行います。この組み合わせが、卵アレルギーの発症を防ぐのに効果的なんです。出典:Natsume et al., 2017
次に、4〜6ヶ月の赤ちゃんに卵を導入すると、卵アレルギーになるリスクがさらに減ることも確認されています。この方法では、卵白を使った皮膚テストで反応が少ない赤ちゃんに卵を与えます。このテストで反応が少ない場合、卵を導入しても安全で、アレルギーのリスクが減るということです 。出典:Tan et al., 2016
アレルギーがあると喘息や鼻炎になりやすいかもしれない🤧
卵アレルギーを持つ赤ちゃんは、将来の喘息や鼻炎などの呼吸器系のアレルギーになるリスクも高いことが分かっています。特に、乳児期に湿疹を伴う卵アレルギーを持つ場合、そのリスクがさらに高まります 。出典:Tariq et al., 2000
院長コメント👨⚕
お肌からはじまるアレルギー対策!
乳児期のお肌つるつるコントロールからはじまり、卵(食物)アレルギー対策をすることで、将来の鼻炎・喘息を防げる可能性があります。赤ちゃんから注意して気をつけることは重要ですね。👶🍼
卵アレルギーの予防に関する最近の研究結果は、まるでサッカーでゴールキーパーが急に前線に出てきてシュートを決めるような驚きと効果があります。湿疹のある赤ちゃんに少量の加熱卵を与えることで、将来の卵アレルギーや他のアレルギー疾患のリスクを減らせるというのは、まさにゲームチェンジャーです。⚽
育児はたまにサッカーの試合のように予測不可能で大変ですが、正しい知識を持つことで、その試合を有利に進めることができます。不安や疑問があれば、いつでもクリニックにご相談ください。育児という大きな試合を一緒に乗り切りましょう