こんにちは、皆さん!🍀

今日は、特に親御さんや思春期の子供を持つ方々に向けて、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の効果についてお話ししたいと思います。多くの方が、このワクチンがどのくらいの接種回数が十分なのか疑問を持っているのではないでしょうか?

15歳未満は2回、15歳以上は3回接種が推奨されています

子宮頸がん予防ワクチンであるシルガード9®は、15歳未満では6ヶ月間隔で2回接種15歳以上では2ヶ月後と6ヶ月後に3回接種が推奨されています。適切な接種間隔を守り、HPV関連疾患の予防を確実にすることが大切です。

厚生省HPより抜粋

子宮頸がん予防ワクチンの効果:15歳以上でも2回は十分かどうか?

接種時期を逃してしまったり、仕事や留学の関係で3回も打つことが難しくなったりされる方がいらっしゃるかとおもいます。2回じゃだめなの?本当に3回必要なの?と質問されることが多いため調べてみることにしました。

まず、いくつかの研究を紹介します。

📖インドで行われたコホート研究では、15歳から18歳の少女に対するHPVワクチンの2回接種が、3回接種と同等の効果を持つことが示されました。この研究では、抗体反応が2回接種で十分に強く、ワクチン対象のHPV型に対する感染予防効果も同等であったことが確認されています (Bhatla et al., 2018)

一方で、26歳以上の成人を対象とした研究では、2回接種ではなく、3回接種が推奨されており、これは抗体反応がより長期間持続し、HPV感染からの保護が強化されるためです (Schwarz et al., 2009)

さらに、18歳以上の成人に対しても、HPVワクチンの3回接種が効果的であるとされ、特に免疫応答が低下しがちな年齢層においては、3回接種が推奨されています (Boersma & Black, 2020)

ただし3回うてないからといって接種自体を諦めることはもったいないです。1回、2回でもとても有効性は高いことがわかっています!キャッチアップの無料期間を過ぎた方もできるかぎりの接種をご検討ください!

院長コメント👨‍⚕
15歳以上はやはり3回接種が妥当そうです。ただし、1回、2回でもとても有効性は高いので、ぜひ接種をご検討ください!

さて、ここまで読んでいただきありがとうございます!子宮頸がん予防ワクチンの重要性と接種回数について、少しはご理解いただけたでしょうか?科学的根拠に基づいた情報を元に、最適な選択をしていただければと思います。

歴史的に見てみると、ジョージ・ワシントンがアメリカ独立戦争の時に、彼の兵士たちに天然痘ワクチンを接種させたという話があります。当時のワシントンは、天然痘の脅威を理解し、その対策がどれほど重要かを知っていました。もし、彼が「ワクチンなんていらない」と軽視していたら、独立戦争の結果はどうなっていたでしょう?それと同じように、我々も子供たちや自身の健康を守るために、ワクチン接種を軽視しないことが大切です。

では、皆さんの健康を守るために、今日も元気に頑張りましょう!


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