使用株は異なりますが、効果に問題はありません

今年度(2024年10月)から、新たに経鼻弱毒生インフルエンザワクチン「フルミスト」が使用可能になりました。従来の皮下注射タイプの不活化ワクチンに加えて、フルミストという点鼻ワクチンを選べるようになったことから、その特長をお伝えします。

まず、フルミストは日本のワクチンとは異なる株で作られています。フルミストはWHOで推奨される株を元に製造されており、日本では国立感染症研究所がWHO推奨株の中から、効果や供給量を考慮して選んでいます。2024年のワクチン株は、フルミストがA型株(ノルウェー、タイ)とB型株(オーストリア)、不活化ワクチンがA型株(ビクトリア、カリフォルニア)とB型株(プーケット、オーストリア)です。使用株は異なりますが、どちらも効果には問題ありません

フルミストは弱毒生ワクチンのため、抗体の産生力が強いと考えられています。そのため、投与後に軽い風邪のような症状(発熱、咳、鼻水、頭痛など)が出ることがありますが、これらは自然に治まります。

新しい選択肢として、注射が苦手なお子さんや大人の方にもおすすめです。インフルエンザ予防のために、ぜひご検討ください。

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