こんにちは!今日は「赤ちゃんのよだれかぶれ」についてお話します。実は医学的にもたくさん研究されているテーマなんです。

たとえば、よだれ(drooling)は赤ちゃんにとって自然な現象で、0~4歳までは普通に見られるものだと報告されています (van Hulst et al., 2018)。ただし、よだれが多いと皮膚が湿ったままになり、赤ちゃんのお口まわりの肌にかぶれを起こすことがあるのです。
また、よだれは単に唾液が多いせいではなく、「うまく飲み込めない」ことが原因で起こることが多いとも言われています (Bavikatte et al., 2012)。つまり赤ちゃんにとっては成長のステップであり、「ちょっとした通過儀礼」みたいなものなんですね。
よだれかぶれを防ぐコツ
- やさしく拭く
ガシガシ拭くと余計に肌が傷つきます。柔らかいガーゼで“ポンポン”と押さえるようにしましょう。 - ワセリンや保湿剤を活用
皮膚の上にバリアを作って、よだれが直接触れないように守ります。 - こまめにスタイを交換
濡れたままの布はかぶれの原因。乾いた清潔なスタイを使うのがベストです。 - お風呂の後の保湿
清潔にした後にしっかり保湿することで、よだれの刺激に負けない肌作りができます。
院長コメント👨⚕️
赤ちゃんのよだれかぶれは、ちょうど「雨に濡れた畳」のようなもの。こまめに拭いて風を通せばサラッと快適に戻ります。
歴史上の例でいうと、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎は、絵の具がにじまないように紙の水分を細かく調整したと言われています。赤ちゃんの肌も同じで、水分(よだれ)を上手にコントロールすれば、美しい「健康な肌」という名画が完成するんです。
毎日のちょっとした工夫が、赤ちゃんの笑顔を守りますよ!