🌻この夏の感染症の流行について(8/12〜8/25)
みなさん、こんにちは。
まだまだ暑い日が続きますが、クリニックに来院されるお子さんの感染症の傾向を見ると、夏らしい特徴がはっきり出てきました。

📊 感染症の流行状況(直近2週間のまとめ)
当院でのデータによると、
- 手足口病・ヘルパンギーナが圧倒的に多く、8月後半にはさらに患者さんが増加しました。特に今年は例年に比べても流行のピークが高くなっている印象です。
- 新型コロナウイルスも、依然として一定数見られています。大人だけでなく小児の感染も少なくなく、家族内での感染拡大に注意が必要です。
- そのほか、咽頭炎・百日咳・インフルエンザも少しずつ見られています。インフルエンザは例年より早めに散発的な報告があるため、秋以降の流行に備える必要があります。
👶 夏の感染症の特徴と注意点
- 手足口病・ヘルパンギーナ
手や足、口の中にブツブツが出たり、発熱を伴うことがあります。食欲低下や脱水に注意が必要です。 - 新型コロナウイルス
子どもは軽症のことが多いですが、高熱や咳が長引くケースもあります。家族に高齢者や基礎疾患のある方がいる場合は特に注意しましょう。 - インフルエンザ
夏場にもかかわらず散発的に報告があります。寒くなってきてからの本格的な流行に備えて、早めにワクチン情報も確認しておくと安心です。
💡院長コメント👨⚕️
今年の夏は「手足口病・ヘルパンギーナ」と「コロナ」の二大流行が目立ちます。
子どもたちは元気に見えても、急に熱が上がったり、ぐったりすることがあります。水分補給をしっかり行い、異変を感じたら早めに受診してください。
歴史の中でも「夏の流行病」は子どもたちを悩ませてきました。江戸時代には「夏瘡(なつぐさ)」という名前で、手足口病に似た症状が記録されています。時代が変わっても子どもを守る親の願いは変わりません。私たち医療者も、皆さんと一緒にお子さんの健康を守っていきたいと思います。