良い睡眠が、風邪を寄せつけない体をつくる
皆さま、こんにちは。
本日は「良い睡眠が風邪を防ぐ」という、一見当たり前のようでいて実は深いテーマについて、最新の科学的知見をもとにお話しいたします。

🔬 科学が明かす「睡眠と免疫」の関係
- 睡眠不足は、風邪を招く最大のリスク要因の一つです。
イギリス陸軍の訓練兵を対象にした研究では、睡眠が6時間未満の人は、7〜9時間眠る人に比べて4倍も上気道感染を起こしやすいことが明らかになりました((Wentz et al., 2018))。 - 「どれだけ眠れたか」より、「どんな眠りだったか」が重要です。
同じ睡眠時間でも、「よく眠れた」と感じた人は、風邪をひく確率が低かったと報告されています。
つまり、睡眠の“質”が免疫防御に直結するのです((Walsh et al., 2022))。 - 7〜9時間の睡眠が、最も感染予防に効果的です。
複数の研究を統合した系統的レビューでは、睡眠時間が7〜9時間より短い人は、風邪などの上気道感染のリスクが約30%高いことが示されました((Robinson et al., 2021))。
🛌 風邪をひきにくくする「良い眠り」3か条
- 毎日、同じ時間に眠りにつく
規則的な睡眠リズムは、免疫機能の安定を助けます。 - 寝る前の1時間はデジタルデトックス
スマートフォンやテレビの光は、睡眠ホルモン「メラトニン」を抑制します。 - 昼間に太陽を浴び、軽い運動をする
日中の活動が、夜の深い睡眠を促します。
院長コメント👨⚕️
浮世絵師・葛飾北斎は晩年、「百歳で真の絵師になれる」と語り、日々研鑽を続けました。
私たちの体もまた、眠るたびに少しずつ整い、強く、美しく生まれ変わっているのです。
「良い眠り」は、健康という名の芸術を描くための筆。
今日もその一筆を、大切に重ねていきましょう。

