【赤ちゃんの歯ブラシ、いつから?】
〜今日から始める未来のむし歯予防〜

さて今日は「赤ちゃんの歯、いつから磨けばいいの?」という、保護者の皆さんが必ずと言っていいほど悩むテーマについてお話しします!

🔍まずは論文から!最新のエビデンスをチェック!

赤ちゃんのお口ケアに関して、いくつかの研究から共通したポイントが見えてきました。

  1. 歯が生えたらすぐスタートが基本!
     オランダの研究では、4歳未満の子どもの99.4%が1日1回は歯磨きをしており、歯磨きは日常の健康習慣として定着していることが分かりました。特に保護者が積極的に関与していることが成功の鍵のようです (de Groot-Nievaart & Veerkamp, 2002)
  2. 親の仕上げ磨きは10歳くらいまで必要かも?
     日本の研究では、子どもが自分で「すべての歯をきちんと磨ける」ようになるのは8〜9歳頃が多いとされ、それまでは親の手助けが推奨されています (Machida et al., 2008)
  3. スタートは1歳半までが理想!
     名古屋の研究では、約75%の子どもが1歳半までに歯磨きを開始しており、「歯が生えたから始めた」が最も多い理由でした (Suzuki, 1990)


🦷結局、いつから磨けばいいの?

👶 答え:下の前歯が生えたらすぐ始めよう!(だいたい生後6〜9か月くらい)

最初はガーゼでぬぐうだけでもOK!その後は、赤ちゃん用のやわらかい歯ブラシにステップアップ。親が楽しく続けることで、子どもにも自然と「歯みがきは当たり前」の感覚が育ちます!


院長コメント👨‍⚕️

赤ちゃんの歯みがきも「一日一日、習慣にすること」が大切。これはまるで茶道の「一期一会」に似ています。千利休は「その一服に全てを込めよ」と教えましたが、毎日の歯みがきも同じ。今日の一本の歯ブラシが、子どもの未来を変える一服になるかもしれません。

そして、赤ちゃんに歯ブラシを持たせるときは「筆を持つ書道家」のように、そっと優しく。最初は上手くいかなくても大丈夫!子どもが笑っていれば、それが一番のスタートです。

歯ブラシはただの道具じゃない。これは、親子の“愛情表現”のひとつなんです!

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